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工具の基礎知識 「インパクトレンチ用ソケット」

インパクトレンチ用ソケットの基本構造

インパクトレンチ用ソケットは、エア駆動や電動のインパクトレンチなどの動力工具に使用するソケットです。動力工具は手動に比べ大きなトルクを発生するので、使用するソケットもそれに対応したものが必要です。
インパクトレンチ用ソケットは、強度を持たせるために、手動用ソケットに比べて外径は厚くなっています。表面はめっきが剥れて飛散しないよう燐酸皮膜処理などを施しています。また、工具自体が外れてしまうことのないよう、ピンとリングでレンチのアンビル(ドライブ角)に固定出来るようになっています。

ピン抜け防止機構 AMBAC(アンバック)システム

従来のピンとリングによる固定方法では、ソケットが回転する際に発生する遠心力でピンが飛び出してしまう可能性がありました。KTC従来品では、ピンを短くすることで発生する遠心力を小さくし、飛び出しを防止していましたが、短いピンを固定するためリングに突起部を設けたため、リングの脱着が従来品より難しいという欠点がありました。AMBACシステムでは、ピンの飛び出しの原因となっていた遠心力を、飛び出し防止のために利用するという、逆転の発想を実用化したものです。ソケットに設けられている脱落防止用ピン穴の片側を壁にし、ピンの重心位置をソケットの回転軸から壁側にずらすことで、回転時に発生する遠心力の方向を常に壁側にし、ピンの飛び出しを確実に防止します。また、ゴムリングにピンの遠心力が加わらないため、ゴムリングの径を細くでき、リングの突起部も2個所から1個所に減ったため、リングの装着がより簡単になりました。(KTC従来品との比較)


AMBAC(アンバック)システムの採用により、インパクトレンチ使用時に起こるピンの飛び出しを防止します。

※AMBAC:Anti-disconnect Mechanism ByAvailing of Centrifugal force(遠心力利用脱落防止機構)


脱落防止用ピンの穴の片側を壁にし、ピンを短くすることで、回転時に発生する遠心力を常に壁側に働かせ、ピンの飛び出しを防止します。
(下図参照)

■ AMBACシステム 従来品との比較


インパクトレンチ用ソケットのバリエーション

 
インパクトレンチ用
アルミホイール
化粧ナットソケット

自動車のアルミホイール・化粧ナット専用ソケット。アルミ合金製でナットを傷つけません。

 
インパクトレンチ用
ホイールナットソケット
(普通車用)

自動車のホイールナット専用ソケット。
使いやすいロングタイプです。

 
インパクトレンチ用
ホイールナットコンビソケット
(大型車用)

大型車のホイールナット専用ソケット。
アウターソケット(六角)とインナーソケット(四角)の両方に使える省力設計です。

正しい工具の使い方

インパクトレンチ用ソケット・駆動工具類
  • 作業中は安全のため保護めがね、耳栓、安全帽、防じんマスク、安全靴をご使用下さい。
  • ソケットやアタッチメントは適用するピンとリングにより、確実に固定してお使い下さい。
  • ピンとリングは消耗品です。変形、磨耗、劣化などの異常が認められたら、早期に交換して下さい。
  • 適用外のピン・リングは回転時にピンが飛び出す恐れがありますので絶対に使用しないで下さい。

  • 使用前および使用中に亀裂などの異常が認められたら使用しないで下さい。
  • ボルト・ナットのサイズにあったものを使用して下さい。
  • ソケットは完全にナットが隠れるまで差し込んで下さい。
  • 回転中のソケットやジョイント等のアタッチメントに手を触れないで下さい。
  • ソケットやアタッチメントを装着した状態での空回しはしないで下さい。
  • アタッチメント類を2コ以上連絡しないで下さい。
  • 使用前に回転方向を確認して下さい。
  • ソケットの交換は必ずエアホースを外してから行って下さい。
  • 作業前にソケットが正しく取付いていることを確認して下さい。
  • 作業中は危険ですのでソケットに触れないで下さい。