工具の基礎知識 「めがねレンチ類」

めがねレンチの基本構造

めがねレンチはスパナと同様、ボルト・ナットを締め付けたり緩めたりする工具の一つです。スパナがボルト・ナットを2点でとらえるのに対し、めがねレンチは6点でとらえるため、スパナより大きな力をかけることができます。しかもリング状になっているため、頭部がボルト・ナットから外れにくく、均等に荷重をかけることができ、安定した作業が可能です。

全長による分類
超ロング/ロング/ショート

一般的にはロングタイプが主流です。長い方が力がかけやすいですが、反面狭い場所では使いにくいことがあります。また、KTCでは従来のロングタイプよりさらに長い、超ロングタイプのストレートめがねレンチも販売しています。

柄の角度による分類
ストレート/15°/30°×7°/45°/45°×6°/45°×10°
超ロングタイプ ロングタイプ ショートタイプ
   
   
   
 
   

イラストの左の記号はKTCめがねレンチの品番の頭の部分です。
例えば、45°×6°ロングタイプ
10×12mmのめがねレンチの品番はM5-1012となります。


めがねレンチの選び方

作業環境に応じて柄部の長さと角度を選びます。柄の長さはロングタイプが一般的です。

 

最も一般的で、使い勝手のいいめがねレンチです。ロングタイプのため、大きなトルクもかけやすく、柄部がオフセットしているため、平らな場所にあるボルト・ナットに使用する場合でも、手の入るスペースが確保できます。また、くぼんだ場所にあるボルト・ナットにも使用できます。

 

ラチェットハンドルとソケットの組み合わせや、オフセットタイプのめがねレンチでは入らないような細く奥まったスペースにあるボルト・ナットに使用出来ます。特に大きなトルクが必要な場合は、超ロングタイプを使用します。

 

ロングタイプでは入らないような狭い場所で使用します。柄部が短いため大きなトルクはかけにくいですが、大トルクを必要としない小径のボルト・ナットの締緩作業にも使いやすいです。

 

KTCめがねレンチ(M5・M5S)の特長

 

従来品

 

45°×6° めがねレンチ
(M5・M5S)

KTCめがねレンチ(M5・M5S)は、トルク伝達と狭い場所での作業性を追求。ボルト・ナットに効率よく力を伝えるために、オフセット部の高さと長さを抑え、柄の立ち上がり角度も低くした45°×6°の立ち上がり角度を採用しました。
コンパクトなヘッドにも工夫を施し、くぼんだ場所にあるボルト・ナットにもかかりやすく、ヘッドを裏返しても使用可能です。

 

I 形断面形状

 

鍛造浮き出し刻印

柄はしなりに強く軽量化を図ったT型断面形状。サイズ表示は大きく見やすい鍛造浮き出し刻印です。

めがねレンチ類のバリエーション

 
ブレーキパイプ用めがねレンチ

自動車のブレーキパイプのフレアナットなどに使用するめがねレンチで、フレアナットレンチとも呼ばれています。頭部先端が開いており、配管の途中にあるナットを回すことが出来ます。

 
コンビネーションレンチ

片側がリング状の頭部、もう一方が同一サイズのスパナ頭部がついており、早回しに適したスパナと、強い力がかけられるめがねレンチの機能を兼ね備えています。

ラチェットめがねレンチ

頭部にラチェット機構を組み込んだタイプです。ラチェットハンドル同様、レンチをボルト・ナットから外すことなく連続して回すことが出来ます。

正しいめがねレンチの使い方

めがねレンチ類
  • ボルト・ナットの二面幅に合った口径を選び、ボルト・ナットの上側からはめ込んで回します。
  • めがねレンチはボルト・ナットのサイズに合ったものを選び、しっかり奥まで差し込んでお使い下さい。
  • ハンマー等でたたいて衝撃を加えないで下さい。
  • めがねレンチの口径が大き過ぎてギャップがあると、ボルト・ナットの六角部がつぶれ、滑ったり外れやすく危険です。
  • パイプ等を継ぎ足して使用しないで下さい。
  • ハンマー代わりには使用しないで下さい。
めがねレンチセット類
  • 入組品については個々の注意事項等をよくお読み下さい。
  • 持ち歩く場合は必ず、止め金具等を確実に掛けて下さい。